ホンダナノスキマ

本棚の隙間です。

岩本ナオ

『町でうわさの天狗の子』を「自分だけは助けてやれる」理由とは

町でうわさの天狗の子(12) (フラワーコミックスα) 作者:岩本ナオ 小学館 Amazon いつもと同じ平素な時間のことを、日常と呼ぶ。その始まりは、とても小さな範囲でしかない。一歩踏み出せば、そこはもう非日常だ。 たとえば母親とふたりでいる空間のよう…

『町でうわさの天狗の子』の強固な日常

町でうわさの天狗の子(9) (フラワーコミックスα)作者:岩本ナオ小学館Amazon「年上好きのお母さんは夏祭りの夜に450歳年上のお父さんと恋に落ちた。」という冒頭の一節。500年近く生きている天狗のいる世界、つまり読者のそれとは違う世界が描かれているの…