この『ワールドトリガー』という漫画を1巻から夢中で読み続けているのだけれど、ストーリーの展開についてひとつだけ疑問があった。6巻で幕を開ける「大規模侵攻」という大イベントの、物語へ投下されるタイミングが早すぎたのではないかという疑問だ。
しかし、「大規模侵攻」の幕引きとなった10巻を読んで、その疑問は解消した。そして同時に、『ワールドトリガー』の主人公が三雲修であるその訳をまるっと理解できた気がしないでもないので、ちょっとまとめてみたくないでもない。
続きを読むこの『ワールドトリガー』という漫画を1巻から夢中で読み続けているのだけれど、ストーリーの展開についてひとつだけ疑問があった。6巻で幕を開ける「大規模侵攻」という大イベントの、物語へ投下されるタイミングが早すぎたのではないかという疑問だ。
しかし、「大規模侵攻」の幕引きとなった10巻を読んで、その疑問は解消した。そして同時に、『ワールドトリガー』の主人公が三雲修であるその訳をまるっと理解できた気がしないでもないので、ちょっとまとめてみたくないでもない。
続きを読むみなさんこんにちは。
このブログでも、その作品についての記事を幾度か掲載させていただいていますが、僕が大好きな作家のひとりに、中村珍という漫画家がいます。
その中村珍先生が、現在noteというウェブサービスを利用して、ご本人による複数の連載作品をまとめ、雑誌として有料で配信しています。それが、『月刊コミック無職』です。
続きを読む僕は家事が好きだ。料理のレパートリーが豊富というわけでもないし、家のなかが常にピカピカかといえばそうでもないから、好きというと語弊があるかもしれないが、炊事洗濯掃除など、家事と呼ばれる作業が苦ではないのは確かだ。たとえば、家のことをなにもしなくてよい一週間があったとして、それで家事が滞るのなら、家事をこなしながら過ごす七日間のほうが、ストレスフリーなのだ。
僕はなぜ家事を好むのか。幾度か考えたことがあるけれど、その間に掃除や洗濯がしたくなり内省が中断してしまうので、今までよくわからずにいた。
続きを読む隠れキリシタンの村に住む少女サチと、元侍の七右衛門。そこ漂着した謎の南蛮人ディエゴ。彼らはやがて、”奇跡を起こす”という16歳の青年と出会う――。円城寺真己『サンチャゴ』は、「レベリオン・シマバラ」という副題が示すとおり、島原の乱をモチーフとした作品だ。
現在発売中の2巻まで一気に(一揆だけに)読み終えた今、作者の漫画力とでも言おうか、その高い画力と演出力に驚嘆している。
続きを読む「何度目だ」と自分に問いかけながら、またしても既刊のすべてを読み返してしまった『GIANT KILLING』。その都度、新たに心づくなにかがあって、また幾度でも手にとってしまいそうだ。
今回は、この作品の大きなトピックのひとつ、「椿大介は達海猛の再来である」という点について、改めて思い至った場面がいくつかあったので、まとめてみようかという次第。
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